しろく日記

小さなことをつらつらと

俳句紹介 33 正岡子規 絶筆三句②

こんにちは👋😃 しろく です❕

今日は、正岡子規

絶筆三句(亡くなる前日に詠まれた三句)

の二つ目を紹介します❗

では、一句


痰一斗へちまの水も間に合はず 
            正岡子規

(痰一斗は、たんいっと と読みます)

痰が非常にでてくる。
風邪に良いとされるへちまの水も、
もはや間に合わない。

痰一斗は、比喩ですね。

一斗は、尺貫法(しゃっかんほう)

の言い方です❗

日本古来のはかり方で、

長さは尺、重さは貫、容積は、升を

基準にします🌠

1959年に、メートル法

変わりました‼️

正岡子規が亡くなったのは、

1902年です。


一升瓶などとよく言われる、

一升は、約1.8リットルです。

一斗は、一升の10倍なので、

一斗は、約18リットルです。


子規の苦しみが伝わってくる俳句でした。


ではでは👋


#俳句
#正岡子規

俳句紹介 32 山口誓子 

こんにちは👋😃 しろく です🎵

今日は、山口誓子の作品を紹介します😊

では、一句


夏草に汽罐車の車輪来て止まる
            山口誓子


夏草がたくさん生えているところに、 
煙を上げて機関車が来て止まった。

昭和8年作。

力強く生える夏草、
それを潰す大きな車輪

が目に浮かびます❕


山口誓子(1901-1994)は、

人工物や都市の物について

詠んだ俳句が多くあります😄

今までの花鳥風月とは違います😆

今日もその一つです🎵


#俳句
#山口誓子

俳句紹介 31 山口誓子

こんにちは👋😃 しろく です❕

突然ですが、

寂しい😣⤵️とき、何をしますか❔

私は、寝ます❗

マイナスな気分のとき、いつも、寝ています😄

今日は、秋の俳句を紹介します🎵

では、一句


ひとり膝を抱けば秋風また秋風
            山口誓子



「ひとり」なのは、作者・誓子自身です。

昭和15年作。

作者にとって、ショックなことが起きた。
その悲しさに耐えようと、膝を抱いていると、
秋風が吹いてきた。


この俳句には、「寂しい」という言葉は

使われていませんが、

「ひとり膝を抱けば」と「秋風また秋風」

どちらもが、

寂しさを強調しています✴

「嬉しい」「悲しい」などの、

安っぽい形容詞を使うよりも、

より、心に響きます🌟

誓子の表現力がでています。


ではでは👋


#俳句
#山口誓子

俳句紹介 30 星野立子

こんにちは👋😃 しろく です❗

今日は、の俳句です🎵

季語は、水温む(みずぬるむ)です😊

なぜ、「水温む」が、春の季語なのか❓

それは、、、

雪解け水との対比だからです✨

では、このことをふまえたうえで、

俳句を紹介します😄

では、一句


水温む静かに思ふことのあり  
           星野立子

春が近づいてきたある日、
川辺へ行ってみると、
水が温かいことに気がついた。
そう思っていると、
心のなかから、一つ、また一つと
色々な思いが浮かんできた。


俳句では、5-7-5のうち、

最初の5音を上五(かみご)
真ん中の7音を中七(なかしち)
最後の5音を下五(しもご)  

とよびます。

今日の

 上五は、水温む
 中七は、静かに思ふ
 下五は、ことのあり

です😉

ではでは👋

#俳句
#星野立子

俳句紹介 29 種田山頭火

こんにちは👋😃 しろく です🎵

今日は、自由律俳句・第3弾を

お届けします❗

(第1弾は、「俳句紹介 12」で、

[咳をしても一人]

第2弾は、「俳句紹介 15」で、

[分け入っても分け入っても青い山] です)


いちがいに、自由律俳句と言っても、

短律・長律 など、文字数によって、

分類されます😊

短律→定型の17音 と来たので、

今回は、長律の俳句を紹介します‼️


てふてふひらひらいらかをこえた
            種田山頭火


蝶が、屋根の上を越え、飛んでいった。

「いらか」とは、かわらぶきの屋根

のことです😊

この句では、福井県永平寺の屋根を

指しています❗

ひらがなで書くことで、

蝶々の軽やかさを表しています🎵


突然ですが、、問題です❕

山頭火は、何のために

永平寺を訪れたのでしょうか⁉️

答えは、、、、


死に場探しの旅 でした❕

(実際、山頭火は、

自殺未遂を起こしています。)

この軽やかな、俳句には、

こんな重い背景があったんですね😒

ではでは👋

#俳句
#種田山頭火

俳句紹介 28 正岡子規 絶筆三句①

こんにちは👋😃 しろく です❕

今日は、正岡子規絶筆三句

(亡くなる前日に詠まれた三句のこと)の

うち、(恐らく一番有名な)一つを

紹介します❗

では、一句


糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな
            正岡子規

糸瓜は「へちま」、痰は「たん」です😃

正岡子規は、最期、結核を患って

いました。

咳の薬に良いという、へちまの花が庭に
咲いた。しかし、そのへちま水すら、
間に合わない。
自分は、もはや、仏のようである。

季語は、「へちまの花」で、夏です。

この俳句が詠まれたのは、

1902年9月18日。

翌日、9月19日

正岡子規は、亡くなります。
 
そのため、この俳句などから、

正岡子規の命日・9月19日は、

糸瓜忌(へちまき)と呼ばれています。

糸瓜忌」は、秋の季語

なっています。



ではでは✨


#俳句
#正岡子規
#糸瓜忌

俳句紹介 27 星野立子

こんにちは👋😃 しろく です❕

今日は、星野立子(ほしのたつこ)さんの

俳句を紹介します‼️

星野立子(1903-1984)は、高浜虚子の次女

で、昭和に活躍されました。


初夏の一日一日と庭のさま
          星野立子


庭の草木がぐんぐん成長している。
日ごとに繁っていき、整っていく。

季語は、「初夏」で、ちょうど

今日この頃でしょう。

何事もないような事柄を詠みつつも、

しっかりと季節感がにじみ出ています😊

庭の草木は一年中変わりますが、

夏の生命感溢れる変化には大きな喜びを

感じられます😃



ではでは

#俳句
#星野立子